渡部 千春

2014.2.2
渡部 千春

學鐙のすすめ

教員の渡部千春です。
久々の更新。

目立った雑誌ではないけれど、非常に面白い、というものが世の中に数々ありまして、最近はこちらの雑誌を好んで読んでおります。
丸善のPR誌「學鐙」
http://www.maruzen.co.jp/corp/gakuto/
最初は研究者、というかいわゆる「学者」の小論文の集まりなのかな?と思っていたら、そうした要素に加え、知識人たちの軽快なエッセーも含まれており、異分野の様々な知識が面白おかしく(かつ長すぎず。これ重要)興味深く読める、素晴らしい雑誌なのです。

例えば最新号第110巻 第3号。
デザインに関するところですと、特集の寄稿に中島信也氏(CMディレクター・映画監督・東北新社取締役)の「テレビコマーシャルの制作現場」が入っています。
連載には「日本のデザインのモダニズム(4)」。筆者はデザイン評論家の柏木博氏。
書評は「aore アオーレで、会おうれ。会えるところ〟を建築する。」隈研吾、森本千絵、藤井保著 http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/news_event/2013/aore.html を建築家の槇文彦が執筆などなど。こうしたページが民俗学や科学、化学、文学などと並列で扱われ、語られている、というのが面白いのです。

年4回発行。私は定期購読しております。

2012.7.24
渡部 千春

この時代になぜグラフィックデザインを選ぶのか

教員の渡部千春です。
オープンキャンパスに関わった皆様、ご苦労様でした。


グラフィック専攻では、二日間、合計6回のトークが行われました。
最後のトークで、在校生から「この時代になぜグラフィックデザインを選ぶのか」という質問が出た際、「現在混迷するデザイン業界において重要なのは頭脳であり、グラフィックでもプロダクトでも分野は関係ないと思う」という答えになってない答えをしてしまいました。
「頭脳」という言い方もあまりにも答えになってないので、きちんと説明せねばな、と思っていたところに、こんなブログを発見しました。


「話題のスタンフォード大学デザインスクール -d・school- に行ってみたぞ」
http://networkedblogs.com/A9oel


サンフランシスコ、シリコンバレーにあるクリエイティブエイジェンシー(日本語のサイトではwebコンサルティング・サイト制作サービス、と書かれていますが)btraxのスタッフによる、日本語のポストです。


少し内容を抜粋します。
「スタンフォード大学内で学生達が議論をするのたった一つのテーブルから始まったらしい。そこからポコポコとイノベーションの種が生まれているのに目をつけた大学側がその環境改革に着手し、イノベーションを形にするプロトタイピングスタジオを創り上げ」
「生物学から教育学まで、様々なプロフェッションを追求している。それが、このd・schoolでお互いのマニアックな見識をぶつけ合い、プロダクトを創る為に日々頑張っている」


ここで書かれている「イノベーション」「見識」、これが私の言いたかった「頭脳」の意味です。


もう少し話を最初に戻しましょう。
なぜデザイン業界は「混迷している」のか。
これは、特に2000年代以降から表現方法が激変したことを指しています。
メディアの多様化に従い、グラフィックの代名詞のような存在だった広告ポスターが過去のように機能しなくなってきたこと、音楽好きが憧れていたレコードジャケットはCDサイズに縮小し、さらに配信になってメディアの物質感そのものがなくなりグラフィックの必要性がなくなったこと、エディトリアルデザインが関わる雑誌は次々廃刊し、情報はウェブから無料で収集するようになったこと、などです。


グラフィックだけではありません。プロダクトの世界はもっとシビアでしょう。
日本の人口は減少を始め、今後日本国内だけでものを売っていくわけにはいきませんから、海外での販売も考えると、当然国外の事情に合わせたものづくりが必要となってきます。生産拠点も人件費の安い国へと移行し、大手メーカーからの下請け、孫請けでやってきた会社は、独自のクライアントを見つけなければいけなくなってきました。
また新たに生産拠点とされているアジア諸国、分かりやすい例では中国、で作られた製品が100均ショップなどで売られ、日本のメーカーでなくても受け入れられるようになっています。
グローバル展開するイケアのようなショップが進出し、都市の真ん中ではなく郊外型の大型ショッピングセンターに行く、というように、ものの買い方も変わってきました。


ものの買い方、と言えば、本から文具から食品からあらゆるものをオンラインショッピングで購入することも普通になってきています。
恐らく一番変化を遂げているのは情報インフラで、これまで個々の機械で行ってきた通信、音楽再生、情報収集など、スマートホン1台で足りるようになり、それぞれの機器のデザインは、アプリのデザインに変わってきています。
大きなメディアであったテレビの内容がパソコンでも見れる、あるいはテレビの機器にパソコンが繋がっている、という状況になってくると、それまで内容を作って放映していたテレビ局の影響力は小さくなるのは当然です。情報の源は国内外問わず、本拠地の大小問わず、あらゆるところに分散していっています。


このように激しい変化がこの10年〜20年という短期に起こったため、旧来の手法が通じなくなってきている、これが「混迷の時代」の意味です。
混迷と書くとネガティブに聞こえますが、トライアル&エラーの連続であり、新しいものを作り出しやすい、受け入れられやすい、挑戦しがいのある時代とも言えるわけです。


最初の在校生の質問「この時代に、なぜグラフィックデザインを選ぶのか」に戻ってみましょう。
新しいもの、発想を生み出すには、一人では空回りしてしまいがちですし実行するのに限界があるため、btraxのブログに書かれていた「様々なプロフェッションを追求//お互いのマニアックな見識をぶつけ合い、プロダクトを創る」ことが求められます。
グラフィックを専攻する学生は、グラフィックというプロフェッション=専門を追求し、他分野の人々と意見を交えて行く、ということになります。
今あるもの、今後出て来るもの、どんなものにおいてもグラフィック(視覚的な効果)の感覚は非常に重要です。


というのは、グラフィックデザインは日本語や英語、中国語といった言語と並ぶ、視覚言語だからです。文字や喋りで内容を伝達するのと同じく、視覚的に伝達するコミュニケーションツールは、あらゆる場面で不可欠と言えるでしょう。
学生は今、主に紙に印刷されたグラフィック、で技術を磨いているところだと思いますが、これはあくまで基礎的な演習に過ぎません。他の言語での文法を学んでいるのと同じ事です。その応用がモニター上でも、インタラクティブな動きのある世界になっても、工業デザインのようなプロダクトでも、全く事情の異なる海外であっても、やはり視覚的にユーザーを誘導する、もののイメージを伝えることには変わりありません。


ポスターの中のイメージからどこにどんな色、形、情報、サイズがあると見ている人に伝わりやすいのか、印刷手法の中からどんな素材感がどんな効果が生まれるのか、イラストレーションはどんな表現が幼児に、高齢者に、男性に、女性に訴える力となるのか、書籍装丁、エディトリアルデザインでは内容を咀嚼し、どんな表情(表紙)、情報の配置が適しているのか、こうして基礎を固めていっているのです。


絵が好きだから、マンガが好きだから、広告業界に憧れているから、どんなきっかけでグラフィック専攻に入ったか、それはその人の自由です。ただし、グラフィック専攻で勉強したからと言って、グラフィックデザイナーになることだけが目的ではありません(実際、私がそういう例外例です)。グラフィック専攻とは、視覚言語を学んで次のステップに進む基本段階である、と私は考えています。


追記:
参照させていただいたbtraxのサイトはアメリカのクリエイティブの環境について知ることができる、特に日本やアジアとアメリカのネットワークについて知ることができる興味深いサイトだと思いました。
仕事例として出ている会社はあまり知りませんでしたが、
NEW PEOPLE
http://www.btrax.com/en/our-work/showcase/new-people/
は建築事務所のトラフ、家具や室内のデザイン事務所藤森泰司アトリエ(藤森さんは皆さんの先輩でもあります)、グラフィックデザイン事務所の高い山と一緒に取材に行ったことがあるので、親近感が湧きました。

2012.7.1
渡部 千春

グラフィックトライアル2012

渡部千春です。
すっかりグラフィック専攻のブログがご無沙汰。

先日、2年生と一緒に行って来た印刷博物館の「グラフィックトライアル」について書こうと思ったのだが、
「これ、誰がデザインしたの?」ブログのほうに先に書いてしまったので、
こちらのリンクを貼っておきます。

http://blog.excite.co.jp/dezagen/18520335/

怠けてる?そうだよな…。もうちょっとがんばろ…。

2011.11.18
渡部 千春

お弁当男子

世の中にはお弁当男子という人達がいますね。
お勤め先や学校で、自作のお弁当を持ってくるという。
フリーランス歴の長かったワタクシは、そういう方々とは一生接点がないと思っていたのですが、
学校に勤めている今、お弁当男子を見れる!と気がついたのです。

で、グラフィックデザイン準備室に来た生徒に聞いてみましたところ、即座に見せてくれました。
1年生の林聖也君。

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炒り卵とハム、とご飯。あれ、意外と小さい。
本人は適当に昨日の余り物を入れているだけ、と言っていましたが、お弁当初心者としては、こんな感じでしょうか。
4年間でどれだけお弁当作りが巧くなるのか、楽しみです。

2011.8.4
渡部 千春

受付のお姉さんとアドミッションセクションという部署になる藤本さん

新任講師の渡部です。

おせわになっておりますシリーズ。
今回、まずは受付のお姉さん、黒田綾子さん。
正式には「警備受付」というそうです。



黒田さん、素晴らしいのは顔を見て瞬時に私の研究室の鍵を渡してくれることです。
見事な記憶力。


今回のもう一方は、現学生支援グループ、入学情報チーム、
9月からアドミッションセクションという部署になる、藤本真誇さんです。

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私は結構長くお世話になっております。
今年就任する以前にも、造形のPR冊子などで紹介いただいたのですが、
その時にお世話になりました。

今日は私の調べ物、東京造形大学のロゴは誰が作ったの?
をお手伝いしていただきました。
アドミッションセクションになってもよろしくお願いします。

2011.8.3
渡部 千春

工房運営の方々と福井さん

新任講師の渡部千春です。
お世話になってますシリーズです。

いまでも新任ですが、新任も就きたてな4月、5月に一番お世話になったのは、
工房管理室の中島富美子さんです。

講師はPCなど、個人で使う機材もあるのですが、むろん勝手に買ってはいけないのです。
が、さすがフリーランス歴15年ならではの自分勝手で、勝手に買ってしまい、
どうしましょう、こうしましょう、という話を相談させていただき、
無事、「講師のPC」として認めていただいた、と言う件があり
などという細かい話はどうでもいいのかもしれませんが、
その後もScan Snapを入れてもらったり様々なことを相談させてもらってます。

工房管理室の中島さんは在東京造形大学34年、井上さんは18年(だったはず)とあって
学校の諸事情に通じていらっしゃいます。
高尾校舎の幽霊話、知ってる人はなかなかいないのでもりあがります。

というわけで、写真〜。

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が、撮影拒否にあってしまい、
とりあえずお部屋のみ。幽霊話をしてたんで幽霊でそうな写真になってしまいました。
恥ずかしがらないで、出ていただきたかったなあ。でした。


お世話になってます、シリーズ、もう一方は研究支援セクション(という名前になるらしい、9月から)の福井吉隆さん。


企業や自治体など、外との連携プロジェクトのご担当。
八王子市夢美術館とのフラッグプロジェクト(って名前でいいのかなー)で
グラフィックデザイン準備室にいらっしゃいました。
授業が夏休みでも働いているんですよ、(私含め)職員は。

実は私は直接存じ上げてなかった、と思いきや、
教員のプロフィールをアップするときに、あれやこれや(本当にあれこれと)、
「私の学士って何でしたっけ?」
と、自分知っとけ、なことまでフォローしてくれたのが福井さんでした。
メールだけのやりとりだったんで、顔と一致してませんでした。
失礼しました。

2011.7.22
渡部 千春

入学広報チームの高橋清司さん

渡部です。

またまた、お世話になっておりますの方々シリーズ。
今回は学務センター学生支援グループ入学広報チーム(長いね、どうでもいいけど)の高橋清司さんです。
入学相談や入学案内の作成など、また、学校の非公式PRとして「美大日記」というブログ http://bidai.tv/taka/ を付けています。
これがプロのライター(私)を嫉妬させるほど面白い。

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さておき、本日7月22日は高橋さんのお誕生日。
得意気に持っているのは渡部からの誕生日プレゼント,グリコのポッキーです。
高橋さん、何歳になったかといえば、ヒントは「ありがとう、高橋さん」でしょうか。
とりあえず10歳くらい(大げさ)若く見える、と言っておきます。

若さの秘訣を聞いたところ
「大学という若い人がたくさんいる環境にいること。
特に僕は入学相談などで高校生とも話したりしますから、
彼らのノリみたいなものを自然と身につけているんだと思います」
だそうです。

そういえば最近、ミディアムの髪の毛をオシャレ坊主にした高橋さんですが、
その理由は「夏だから」。
じゃあ、秋になったらなんかまた変わるんでしょうか。
紅葉とか?冬になったら雪景色?
今後も高橋さんの髪の毛から目が離せません。

2011.7.17
渡部 千春

造形の高橋さん

東京造形大学、広報(あれ?今広報の部署なんだろうか)の高橋清司さんがブログをつけていた。

http://bidai.tv/taka/

おもしろい。

悔しい。負けてられない。

2011.7.15
渡部 千春

オープンキャンパス準備中

今日はオープンキャンパスの準備。

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なんかについて笑っております。
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なんだろ。

このサインを目印にいらして下さい。
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2011.7.11
渡部 千春

新任渡部がお世話になっている方々。

新任の、っていつまで言ってんだ、てな感じですが、渡部です。
とはいえ、ホントに新任は分からないことばかりなので、他の先生に聞き、助手君たちに助けてもらい、
1人だと何もできません。
てなわけで、普段はGD準備室にいることが多いのですが、他にもよく行く場所が3つ。

1)まずは、毎回来ると挨拶、何かしら何かについて相談するのが、研究支援.リエゾンチーム係長の保科泰子さん。

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高尾の頃から(渡部は、高尾校舎時代、最後の卒業生です)印象が全く変わりません。
「美貌の秘訣は?」と聞いたところ、
「優しい気持ちで、楽しく過ごすこと」だそうです。

2)システムチーム様の部屋。左から野邉さん、南澤さん、内田さん。

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コンピュータ(の中のこと)で分からないことがあったらとにかくダッシュで行ってます。
そしてすぐ答えてくれる、すごい人達です。

写真では分かりにくいですが、南澤さんはなんかものすごく顔立ちが整っています。
私はこういう方を「視覚伝達的に優れた人」とカテゴライズしています。

ちなみに、おしゃれが巧い人は「自己演出力のある人」枠。
なかなか「視覚伝達的に優れた」顔になるのは難しいですが、「自己演出力」は年を経る程に上達する、はず。

3)図書館。
造形大学の図書館は知の宝庫。めったに会えないデザイン本にも出会えるので、素晴らしい。
職員の方には毎週お世話になっております。
残念、写真撮影禁止でした(許可取りすればいいらしいですが)。

今日は写真のサイズを間違えませんでした!
でも1行スペース空けのやり方が分からない…。なんか課題多いな、wordpress。