2010-05-31
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パーティーをデザインする

友人であるアートディレクターの森本千絵さんが作品集を出版しました。

昨夜はその出版記念パーティーがあり、多くの人が集まって賑やかなパーティーが行われました。

場所がヨットクラブだったので、招待状にはドレスコードがマリンルックとなっていました。私も白いシャツにブルーのジャケットで出席したのです。ゲストの皆さんは、思い思いのマリンスタイルで決めています。スタッフは水兵ファッションです。

招待状はもちろんのこと、会場の隅々にまで細やかにマリンテイストがデザインされていました。坂本美雨さんが作曲したメロディーに参加しているみんなで作詞をして曲を完成させたり、森本さんが一人ひとりに作品集を手渡しするなど、ふれあいをテーマにしたパーティーでした。

パーティーが終わって、2次会は船に乗り込んでの船上パーティーです。大きな船には森本さんのデザイン事務所のロゴタイプ(名前)とシンボルマークがド〜ンと付いています。船をジャックしているのです。乗船する間、水兵スタイルの楽団が演奏をしていて、気分を盛り上げてくれます。もう、ノリノリの演出なのです。船内には、いろんなところに楽しいデコレーションが施されていて、ここにもていねいな気配りが一杯です。東京湾をナイトクルーズしながら、親しい人たちと歓談しているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

このパーティーで感じたことは、デザインというのは決してポスターや書籍などの形になるものばかりではないということです。

ゲストに対してパーティーにどのようにお誘いするか、どのようにもてなすのか、いかに楽しんでもらうか・・・ということもデザインなのです。親しい友人たちが集まって、ワイワイするだけのパーティーでは、こんなに楽しい気分になったとは思えません。ひとつひとつにこだわって、アイデアを出してていねいに考えられたからこそ、ゲストのみんなに思い出深い出来事になったと思うのです。

グラフィックデザインはもちろんですが、全てのデザインジャンルにおいて「デザイン」というチカラが多くの人たちを楽しくできると信じています。みんなが楽しくなれば、世界は必ず平和になります。世の中を牽引しているのるのは政治や経済のように思ってしまいますが、実は『デザイン」のチカラの重要性については、あまり認識されていないように思います。

さまざまなコトに対して、デザインのチカラを注ぎたいと思います。

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左が主役の森本千絵さん。着ているドレスは、生地からデザインまで全部がオリジナルです。右は東京造形大学の客員教授である浅葉克己先生。卓球の達人なのでラケット持参です。浅葉先生の後ろにいる水兵さんは、放送作家の倉本美津留さん。倉本さんのご自宅が私の住んでいるマンションと同じなので、自宅近くの居酒屋でよくお会いする。

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みんなで一緒に歌詞を考えて、大合唱しました。このワークショップのような出来事もデザインの一部なのです。天井に飾られた旗のデコレーションも森本さんたちの手作りです。

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水兵スタイルの楽団がパーティーを盛り上げてくれます。何から何まで、全てに徹底的にこだわることが大切だと実感しました。