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2010-06-07
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札幌にグラフィックデザナーが集まる

6月4日に札幌でグラフィックデザイナー協会の総会がありました。4日は全国の代表幹事たちが集まって、この一年の活動報告や今後の計画を発表します。九州や東北の方々の活発な意見が飛び交います。グラフィックデザイナーは仲がよいので、和気あいあいとした会議でした。

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会議はこんな感じで進みました。

一番奥の中央に日本グラフィックデザインナー協会会長の勝井三雄さんが見えます。

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会議の後は楽しいパーティです。北海道といえばジンギスカン。みんなでパクパク食べました。その後、「HABANA」という楽しいキューバ音楽のバーでデザインについて語り合いました。

大阪から来られた杉崎真之介さん(左)と荒木優子さん(中央)。日本グラフィックデザイン協会の事務局も大忙しな一日でした。事務局の諫山さん(右)

2010-06-01
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いま、最先端のデザイナー

JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)新人賞展のオープニングパーティーが、銀座8丁目のリクルート G8ギャラリーでありました。

東京造形大学グラフィックデザイン専攻の非常勤講師をお願いしている木住野彰悟先生が、2010年の新人賞を受賞されました。とてもうれしいことです。ほかに長島りかこさん、八木秀人さんも同時に受賞されました。

JAGDA新人賞は、その年のイチバン新鮮で将来が期待できる最先端の実力デザイナーに与えられる賞です。2010年は木住野先生がそのデザイナーとして選ばれたのです。とても名誉な賞です。おめでとうございます!!!!

私も20年前に受賞したこの賞ですが、当時とはずいぶん様子が変わってきています。専門的なスキルは当然なのですが、かなり高い水準のオリジナリティが無いと新人賞はもらえなくなっています。コンピュータがどんどん普及した今日、表層的なデザインにはほとんどパワーが存在しなくなりました。コンピュータのチカラは、アマチュアを限りなくプロフェッショナルな表現者に変貌させます。どんな人がデザインしても一定水準を越えた作品を作ることができます。しかし、残念ながら本質的なデザインの在り方にまでは及びません。そこを勘違いしている人がたくさんいることが大きな問題です。

デザインは「自己表現」だけでは成立しないものです。的確なコミュニケーション(情報の伝達)の能力が必要です。広く多くの人たちに伝えること、理解されることは非常に難しいことです。メッセージを十分に精査して、そして、そこに独自の表現力が加わった時、まったく新しいコミュニケーションの方法論が生まれます。今という時代とシンクロする「独自の表現力」が何よりも大切です。

木住野先生の作品群はとてもアナログ的です。しかし、この表現こそが、現在のグラフィックデザインの世界に氾濫しているデジタル至上主義的な作品の中ではとても新鮮です。やっぱり手を動かすことがたいせつなんだと改めて実感しました。

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木住野先生(左)と記念写真。

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カラフルな糸を使って、ミシンで縫ったポスター。

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ここまでが木住野先生の作品です。

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これは、長島りかこさんの作品。とてもシンプルで美しいデザインです。

2010-05-31
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パーティーをデザインする

友人であるアートディレクターの森本千絵さんが作品集を出版しました。

昨夜はその出版記念パーティーがあり、多くの人が集まって賑やかなパーティーが行われました。

場所がヨットクラブだったので、招待状にはドレスコードがマリンルックとなっていました。私も白いシャツにブルーのジャケットで出席したのです。ゲストの皆さんは、思い思いのマリンスタイルで決めています。スタッフは水兵ファッションです。

招待状はもちろんのこと、会場の隅々にまで細やかにマリンテイストがデザインされていました。坂本美雨さんが作曲したメロディーに参加しているみんなで作詞をして曲を完成させたり、森本さんが一人ひとりに作品集を手渡しするなど、ふれあいをテーマにしたパーティーでした。

パーティーが終わって、2次会は船に乗り込んでの船上パーティーです。大きな船には森本さんのデザイン事務所のロゴタイプ(名前)とシンボルマークがド〜ンと付いています。船をジャックしているのです。乗船する間、水兵スタイルの楽団が演奏をしていて、気分を盛り上げてくれます。もう、ノリノリの演出なのです。船内には、いろんなところに楽しいデコレーションが施されていて、ここにもていねいな気配りが一杯です。東京湾をナイトクルーズしながら、親しい人たちと歓談しているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

このパーティーで感じたことは、デザインというのは決してポスターや書籍などの形になるものばかりではないということです。

ゲストに対してパーティーにどのようにお誘いするか、どのようにもてなすのか、いかに楽しんでもらうか・・・ということもデザインなのです。親しい友人たちが集まって、ワイワイするだけのパーティーでは、こんなに楽しい気分になったとは思えません。ひとつひとつにこだわって、アイデアを出してていねいに考えられたからこそ、ゲストのみんなに思い出深い出来事になったと思うのです。

グラフィックデザインはもちろんですが、全てのデザインジャンルにおいて「デザイン」というチカラが多くの人たちを楽しくできると信じています。みんなが楽しくなれば、世界は必ず平和になります。世の中を牽引しているのるのは政治や経済のように思ってしまいますが、実は『デザイン」のチカラの重要性については、あまり認識されていないように思います。

さまざまなコトに対して、デザインのチカラを注ぎたいと思います。

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左が主役の森本千絵さん。着ているドレスは、生地からデザインまで全部がオリジナルです。右は東京造形大学の客員教授である浅葉克己先生。卓球の達人なのでラケット持参です。浅葉先生の後ろにいる水兵さんは、放送作家の倉本美津留さん。倉本さんのご自宅が私の住んでいるマンションと同じなので、自宅近くの居酒屋でよくお会いする。

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みんなで一緒に歌詞を考えて、大合唱しました。このワークショップのような出来事もデザインの一部なのです。天井に飾られた旗のデコレーションも森本さんたちの手作りです。

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水兵スタイルの楽団がパーティーを盛り上げてくれます。何から何まで、全てに徹底的にこだわることが大切だと実感しました。

2010-05-28
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ハングル文字

韓国で使われているハングル文字は、とてもデザイン的な文字です。

水平線、垂直線、円の組み合わせでできています。

道路標識の文字さえ、デザインされたロゴタイプに見えてきます。

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田植えをしてきました。

先日の週末、秋田県由利本荘市で田植えをしてきました。

地元の友人がセッティングしてくれました。

今はほとんど機械を使って田植えをするそうですが、

今回は体験でもあるので手で植えさせてもらいました。

ドロドロの土の中に裸足で入って、腰をかがめて一歩ずつ進んでいきます。

翌日はカンペキに筋肉痛になりましたが、とても良い経験でした。

東京で、そんな大変な事を何も知らずに、

当たり前のように毎日ゴハンを食べられていることに感謝です。

お米の一粒一粒の大切さを実感しました。

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ゴルフ練習場のサインデザイン

インテリアデザインの大御所、杉本貴志さんからゴルフ練習場のサインデザインを頼まれました。

世田谷区上北沢にあります。住宅街の真ん中に、忽然とモダンな真っ白い建築が完成間近です。

模型を見ながら、どこにサインを付けようかを慎重に検討していきます。

グラフィックデザインの仕事は、印刷するポスターや雑誌のレイアウトばかりではありません。

建築家やインテリアデザイナーと組んで、空間の中にサインデザインをどのように機能させるかを考える、グラフィックデザインの重要な役割です。

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ブックデザインの打合せ

ガラス工芸作家の松島巌さんの作品集をデザインすることになりました。

さっそく松島さんが岡山からやってこられて、私のオフィスで打合せです。

膨大な写真を並べて、1ページずつ検討していきます。

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なんだかみんなコワイ顔をしていますが、本当は楽しく和気あいあいとした打合せです。

200ページもある作品集なので、気を抜くことができません。

全体を考えながら、1ページ1ページの部分を考えるという二つの頭で考えます。

真剣に考えているから、こんなコワイ顔なんでしょうね。

2010-05-27
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ソウル

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5月の連休にソウルに行ってきました。

私がサインデザインを担当したPARK HYATT SEOULに宿泊しました。

知人の吉岡徳仁さんの展覧会をやっていたので、行ってきました。

クリスタル硝子を使ったとても大胆な作品が展示されています。

プリズム効果がとにかく美しい、ビックリします。

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2009-11-24
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コミュニケーションの実践

先週の「ビジュアルコミュニケーションB?」の授業の時のことです。

教室に入ろうとしたとき、中から女子学生の大きな声が聞こえてきました。

遊びのイベントについての話し合いかなと思ったのですが、それは違っていました。

この私が担当するこの授業をどうやって盛り上げていこうか、というテーマで真剣に話し合っていたのです。

テーブルの配置から授業の進め方、さらには授業の運営方法にまで話題は広がっていきます。

大学は中学校や高等学校と違って、自分の意志で研究をしていく場です。

教員から与えられることを待っているような受動的な姿勢では、

自身の研究を深めていくための思考の深度や広がりに期待ができません。

この日の授業は予定していた内容を変更して、学生たちとの意見交換の場となりました。

学生ひとりひとりは、さまざまな考えを持っています。個性の強い学生の集まりだから当然です。

同じような考えの学生もいれば、真反対の意見の学生もいます。ひとりだけが異論を唱えることもあります。

それらは、決してひとつに集約できるものではありません。しかし、それで良いのです。

他の学生たちのさまざまな意見を聞く、自分の意見を述べる、そこからディスカッションが始まる。

コミュニケーションというものは、双方向に行き交うものであって、

一方的に発信したり受信をすることではありません。

この日の授業は、ひとりの女子学生が立ち上がったおかげで、

いつもとは異なる角度から「コミュニケーション」の実践をすることができました。

グラフィックデザイン専攻の必修科目なので、ビジュアルコミュニケーションを「デザイン」で解決しようと、学生たちはいろいろとアイデアを出して、コンピュータを駆使しながら制作に熱中します。

本来は、さまざまなコミュニケーションの方法について研究することが大切なのに、

ついつい作品を制作することに意識が集中してしまいます。デザインの学生だから仕方がありません。

私自身もマンネリ化してしまっている授業について、「なんとかしなくては」と考えさせられました。

今回の授業は、既成概念の枠に納まらないで、学生主体によって活発な授業ができたと思います。

学生のみんながどう感じたのかは別にして、私にとってはとても意義深い時間でした。