2010-07-16
助手
昨日の授業、2年生の「グラフィックアートA?」の中で、ひょんな話から教室の模様替えをすることになりました、
もっと授業を楽しくするためには、もっとモチベーションを上げるには・・・等を話し合っているうちに、教室の中でテーブルの配置が良くないんじゃないかっていうことになったわけです。
それだったら、学生にみんなが授業のやりやすい配置、元気に参加しやすい配置は何だを考えて、実際に配置換えをしてみることにしました。
学生にみんなは真剣にディスカッションをして、いろいろと配置を検討しています。
そして、ついに決定的に良いと思えるテーブルの配置が完成しました。
早速、そこで授業の再開です。
なんと、教室のムードがぜんぜん変わって、とても良い感じです。
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学生たちがいろいろと考えて試行錯誤しながら、少しずつでも理想に近づいていくことが大切だと実感しました。
大学は学生が主役だから、学生にとっての理想を実現していかないといけないのです。とは言ってもダイナミックな改革はそんなに簡単にはできません。できることから始めていこう。私たち教員はそれを応援します。
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見てください、この明るい表情を。
テーブルの配置だけで、こんなにムードが変わりました。
みなさんも自分の部屋の模様替えをしてみたらどうでしょうか?
きっとパッと楽しくなると思います。
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春からズッと準備をしていたオープンキャンパスが、いよいよ明日から開催されます。
私のゼミ(秋田ゼミナール)の学生を中心に、意欲たっぷりの学生たち有志が集まって学生デザインユニットが結成。彼らの企画によって今回のテーマ「ZOKEI HOLE」も決まりました。とてもシンプルなシンボルマーク、キャンパスのアチラこちらに展開しているサインデザイン、オブジェ、Tシャツ、パンフレット、どれもこれもがスバラシイ出来映えです。
今夜も遅くまで大学に残って、準備の大詰めです。
身体をこわさないように気をつけて、がんばってくださいね。
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準備ができたグラフィックデザイン専攻のブース。
課題作品を展示しています。
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受験生のみなさん、
学生のユニークなアイデアや力作のデザインを、ぜひ見に来てください。
東京造形大学グラフィックデザイン専攻で勉強している学生たちの実力を見てください。
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これは少し前の学生が製作した作品ですが、とてもオモシロイ作品なのでご紹介します。
マンガになっていますが、これはカレンダーなんです。
1コマ1コマが1日1日になっていて、なおかつ、それがちゃんと物語になってい○という炉気さくです。マンガの描写力・表現力もとても高いレベルで、ビックリしますよ。
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この4月から東京造形大学大学院に進学した李漢強くんです。
彼は台湾からの留学生で、2年前に学部の3年生に編入してきました。とても優秀な学生です。創り出す作品はどれも非常にアイデアがあって、そしてパワフルな作品ばかりでした。
今年の3月に学部を卒業して、4月からは私が担当する大学院生になったのです。
「内側から、そして外側から見る東京」という、とてもコンセプチュアルなテーマを研究しています。
今は大学のオープンキャンパスのために、写真専攻の教授と共に進めているプロジェクトで、ピンホールカメラの製作をしています。一体どんなプロジェクトなのかは私は良くわかっていませんが、とても興味があります。
これを見ているみなさん、ぜひ、7月16日(金)、17日(土)、18日〈日)の3日間に開催される東京造形大学のオープンキャンパスに来て、体験してください。
李くんもとてもオモシロイよって言っています。
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李くんのとなりは野口さんです。
彼女も東京造形大学のグラフィックデザイン専攻を3月に卒業して大学院に進学しました。
美術教育、造形教育の将来を研究テーマにしています。造形教育の第一人者である春日教授に付いて、活発に活動をしています。
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李くんも野口さんも、二人とも私が開講している「秋田ゼミナール」のOBです。
ゼミでも活発に活動をしていました。
とても将来が期待できる二人です。
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ガラス工芸作家の松島巌さんから、作品をいただいた。
手の中に収まるくらい小さな、でもとても精巧なガラス作品です。
松島さんの作品集をデザインしたお礼だそうです。突然のプレゼントにビックリです。
やったぁ〜〜!!
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どうですか? きれいでしょ。
宝物がひとつ増えました。
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長い時間をかけてデザインしていた作品集があります。
以前にこのブログで編集会議の様子を掲載したガラス工芸作家の作品集です。
今回は、印刷会社から出てきた色校正(印刷の状態をチェックする行程)の様子をご紹介します。
デザインが完成したら印刷会社に入稿(デザインを渡すこと)をします。入稿後、10日から2週間ぐらいで色校正が出ます。この校正紙をデザイナーは細かくチェックをしていきます。この段階でていねいにチェックをしないと良い印刷ができません。写真一点一点をていねいに確認します。場合によってはガラス工芸作品の現物を見ながら、作家と印刷会社の担当者(プリンティングディレクター)、編集者のみんなで確認していきます。この作業はとても大変なのですが、とても重要な打合せです。
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これが古代オリエント時代の技法を使って制作された作品です。大きさは直径20センチくらいです。
透明感があるブルーのガラスと金箔がとてもキレイな作品です。
わざわざ岡山から和つぃの事務所にたくさんの作品を持ってきてくれました。一点一点がとても貴重な作品なので、取り扱いには気を遣います。
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細かい部分を印刷で再現するのはとても難しいのです。
この写真は光の3原色(RGB)の加色法なので発色がとてもキレイですが、紙への印刷はインクのシアン(藍色)、マゼンタ〈ピンク)、イエロー(黄色)、ブラックの4色による減色法で再現しますから、発色がどうしても悪くなってしまいます。色彩学を履修した学生のみなさんは勉強したと思います。
この作品にあるきれいな透明感のあるブルーは、印刷で再現することは非常に難しい色なんです。
金色もインクには金がないので、金色に見えるように擬似的な表現をしなければなりません。
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今は写真がの多くがデジタル写真なので、色校正をするのも大変です。
なぜならば写真の発色を見るサンプルが無いからです。デジタルデータなのでコンピュータのモニターで確認しますが、このモニターはひとつひとつの色再現に統一がないので、カメラマンとデザイナー、印刷会社それぞれの確認する写真の色が同じではありません。
今回の色校正では、私の事務所にあるコンピュータを使って写真を確認していきました。全体の色調や部分の状態などを細かくチェックします。部分の確認はコンピュータでド〜ンと拡大してチェックでいるので、それはとても便利でした。
右側に写っているのがガラス工芸作家の松島さんと奥さまです。左側の手前から2人目が印刷会社のプリンティングディレクターです。プリンティングディレクターの仕事は、私たちデザイナーが求める印刷のイメージを印刷の現場に性格に指示をしたり、印刷表現をするときの適切な判断をしてくれる大切な役割です。彼は難解な問題に対して、真剣に考えてくれています。プリンティングディレクターには、いつも感謝感謝です。
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3時間以上かかって、やっと色校正を終了しました。
緊張と集中の連続なので、大変疲れました。
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色校正が終わったとき、作家の松島さんから何やら小さな木の箱を渡されました。
何だろう? つづきは次のページで。